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「失語症回復へ仲間づくりを」 因島で講演会  

在宅の失語症者をケアする言語聴覚士平沢哲哉さん(49)・山梨県甲州市=が25日、尾道市因島中庄町の公民館であった因島言語友の会「あけぼの会」の活動発表会で講演した。               

大学生の時に交通事故に遭い、言葉を話せなくなった。「周囲に理解してもらえず、ストレスでつぶされそうになった」。発症から3年で転機が訪れる。就職が内定した病院で言語聴覚の仕事を勧められ、失語症者をケアする立場に。すると、自身の失語症も回復へ向かった。

失語症者の大きな問題は退院後、地域に受け皿がないこと。そこで始めたのが訪問リハビリ。「幸せを実感できるように仲間をつくってください」と約80人の患者、家族に呼び掛けた。