風道(かざみち)

 

すすむ途

見失いたり

冬の朝

心凍らせ

夢も凍えて…

 

冬に枯れ足る

心ありて

青き空を眺めん

頬をつたひし涙

しずかなり

真白き月を眺めん

零れ落ち足る涙

大地に消ゆ

往く途

未だ見えず

 

近道を探すあまりに

薄暮(うすぐれ)

森の中にて

迷ひ子となる

 

すすむみち

無しとぞ思ふ

寒き朝

招くがごとき

銀色の道

 

銀色の

道をすすみて

道標

君と僕とを

繋ぎしものなり

 

月明かり

君と繋ぎし

掌に

ふたりのあした

託してみよう

 

★1999.1.18の作品です。
『ゆめがたり』第9号に載せて頂きました。
テーマは、道でした。

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