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君と過ごした

あの夏の日の

 

想い出は

ほろ苦く青い

 

溶けてしまいそうな程

熱く熱く燃えていた

 

幼かった僕たちは

不安定な心と体を

いつも

持て余していた

 

寄り添っていることが

何よりも大切なことだと

信じていた

愚かな思い込み

そして わずかな擦れ違い…

 

季節は

幾度となくめぐって

 

今日よりも遠く

明日より近く

少しだけ君は

離れたところにいるけれど

 

あの夏の日の

すれ違ってしまった心より

現在(いま)君は

より近いところに存在している

     1999.5.7

 

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