川のほとりの
白い
洋館は
主が死んでしまってからは
いつもひっそりしていて
ひとかげもなく
まるで
さびしげで
ほんと
はかなげで
そんな
そんな白いお城でした
おかの上の
白い
洋館は
いつもにぎやかで……
ゆかいな
会話や
うたごえが
毎日たえることなく
きこえてくる
とてもたのしげで
ほんとうれしげな
そんな
そんな白いお城でした
二つのお城は
同じ年の
同じ日にたてられ
同じ年の
同じ日にこわされた
白い二つの
お城のあとは
今ものこる
川のほとりの
城あとには
まっしろい
花々がさき
おかの上の
城あとは
荒れはて
枯れ草一つ
はえなかったという
今も その
二つの城あとは
のこる