君へ

 

君を苦しめているのはなに

心を閉ざさずには

いられないほどに

君を傷つけたのはだれ

心の癒しを

受け入れることが出来ないほどに

君を蝕んだものはなに

殻の中に こもらなければ

自分を保つことが出来ないほどに

情け無いね 僕は 殻の外を

ただ うろうろするばかり

寒くはないかい

殻の中は 暖かいかい

寂しくないかい

殻の中は 君に優しいかい

“時の魔法よ君にとどけ”

いつか 君が 自らの力でその殻を破り

再び 生まれ出(いづ)る日を心より祈って──

 

 

「その脆き魂とともに」目次へ