はじめに

   私の父、窪田孝之助は大正12年山梨県に生まれ、現在も山梨にて元気に農業を営む75歳です。
父は昭和18年19歳の時に徴兵され、インパール作戦の補充要員としてビルマ(現ミャンマー)へ出兵しました。
子供の頃から断片的には耳にしてきた父の戦争体験談ですが、今また改めて耳を傾け、一つのまとまった話として整理したいと思います。それは私自身が太平洋戦争に対する認識を再確認したいという思いと、戦争体験者の生の話を記録として残す必要性を感じるがために、ここにページをたちあげました。
   父が語る戦争談話を娘である私が文章にしました。順を追っての話をエピソードを交えながら段階的に載せていきたいと思います。数値や名称など記憶がはっきりせず正確ではない部分もありますが、史実の記録というより、一兵士の従軍の記録として戦争のエッセンスを感じ取っていただけたら…と思います。

なお、「インパール作戦」というタイトルではありますが、実際の作戦には参加していないことを、予めお断りしておきます。

 

                                                                                                                      1999. 1.23.窪田やよい

追記:当サイトの内容を口述した窪田孝之助は平成18年8月29日、不慮の事故で死去しました。享年82歳。生前のご厚情に感謝申し上げます。


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